引越しにおける見積書とは。引越しの見積もりを見るときのポイント、コツ。
引越しの見積もりを取ると、引越し業者が見積書を作成してくれます。
引越しの見積書の形式は引越し業者によって様々ですが、書いてある項目についてほぼ共通しています。
引越しの見積書は単なる見積書に非ず
電話で見積もりをしてもらい、引越し当日しか引越し業者が来ないような場合、ユーザーの手元に見積書はありません。
しかし、そのようなユーザーの手元に見積書がない場合でも引越し業者は見積もりの電話での聞き取りを記入して見積書を作成しています。
引越し業者は引越しするユーザーにつき一枚、必ず見積書を作成する
引越し業者が作成する見積もり書は複写式になっていて、うち1枚は引越し業者の控えになっています。
この引越し業者の控えを元に各ユーザーの引越しを管理しています。
複写式のうちの1枚である見積書、つまり、ユーザーの控えがユーザーの手に渡っていなくても見積書は作成され、引越し当日まで引越し業者の控えを元に各引越しを管理しています。
つまり、引越しの見積書はユーザーに対する条件表示のためだけでなく、引越しそのものを管理するために作成されているのです。
引越しの見積書で注意するポイント
引越しの見積書の形式は引越し業者によって様々ですが、書いてある項目はほぼ共通しています。
各項目については主に引越しの日時、旧居(現住所)、新居(引越し先)、引越しの荷物リスト、使用するトラック、作業員の人数、付帯サービス(有料のオプションサービス)、引越し料金などが記入されているはずです。
引越しの見積書は引越し当日までの設計図
引越しの料金は見ればすぐに解るよう大きく書いてあるはずですし、ユーザーがいちばん注目する部分でもありますが、これは引越しの最後に行われる「支払い」の部分に関してだけの記述です。
引越しの見積書で注目していただきたいのはその中身です。
その他の項目を見れば、引越しまでのダンドリや引越し当日の動きやサービスの内容が見えてきます。
- ■引越しの日時に間違いはないか
引越しの日はもちろんですが、引越しの開始時間も確認してください。
もし、引越しの作業開始時間が書いていなければ、引越し業者に確認することをお勧めします。
引越しは作業開始時間で料金が変わる上、朝一番の開始ではない引越しは終了時間が遅くなる可能性があります。
- ■引越しの住所に間違いはないか
旧居(現住所)、新居(引越し先)に間違いがないか確認してください。
特に新居(引越し先)の階数やエレベーターの有無などが間違っていると、引越し当日追加料金が発生する可能性があります。
- ■引越しの荷物リストに漏れはないか
大きなものが漏れていたり、見積もり後に大きなものを購入していたりすると、引越し当日トラックに乗りきらないことや、荷物リストにチェックされていなかった荷物を運んでもらうのに追加料金が発生る場合があります。
特に自転車や物干し竿などの部屋の中にないものについてチェック漏れが多いようです。
- ■使用するトラックは適正か
使用するトラックの大きさで引越し料金が決まりますから、トラックが大きすぎると思った場合、一度引越し業者に問い合わせてみましょう。
建物に隣接する道路の状況も合わせて確認しておきましょう。
4tトラックは予想以上に大きく、新居(引越し先)の前に着けられない場合もあります。
- ■引越し当日作業員は何人来るのか
引越し作業にあたる作業員の人数は多いに越したことはありません。
引越しが早く終わることはもちろん、様々なトラブルにも対処しやすくなります。
引越しの作業員の数が多いと、作業員一人一人の負担が減って疲れにくくなり、最後まで丁寧な作業をすることができるからです。
逆に作業員の数が少ないと、疲れて作業が雑になり物損、破損が起こりやすくなるということです。
引越し料金が同じなら引越しの作業員を多く予定している引越し業者を迷わず選択するべきです。
- ■荷造りはどこまでしなければならないか
これは付帯サービス(有料のオプションサービス)の部分に書いてあります。
「ラクラクパック」「お任せコース」などの荷造り(小物梱包)つきのサービスを申し込んでいない限り、大物家具の梱包は引越し業者、小物梱包はお客様となっているはずです。
エアコンの台数や洗濯機の設置などもこの項目に書いてありますので確認してください。
- ■引越し料金
追加料金の有無などを確認してください。