引越し業者が直接ユーザー宅を訪問して実際に家財を見ながら引越しの見積もりを出す「訪問見積もり」の方法と、「訪問見積もり」で引越し業者を決めるときの注意点です。
「訪問見積もり」はユーザーのために引越し業者が無料で提供しているサービスのひとつです。
全て引越し業者に任せて、ユーザーは何もしなくていい状態になるのが引越しの「訪問見積り」です。
引越し業者に見積もりに来てもらうときの心構え
引越し業者の無料サービス「訪問見積り」をお願いすると、引越し業者がユーザー宅に荷物を見に来てくれて、引越し全体にかかる費用、時間、引越し当日までのスケジュールなど、引越し料金以外にもたくさんアドバイスしてくれます。
また、「訪問見積り」では見積もり記念品として、お米や洗剤などがもら
えるキャンペーンを展開している引越し業者もあります。
もちろん全て無料です。
基本的に引越し当日までユーザーが財布を開いて何かを支払うことはありません。
無料で来てくれるから引越し業者の「訪問見積り」をお願いすると「断りにくいのではないか」という不安をお持ちのユーザーも多いようです。
引越しの訪問見積りには引越し業者に相談に乗ってもらうくらいの気持ちでのぞむ
最近では引越しも「相見積もり」が当然ですし、すぐに回答がもらえないことは引越し業者も知っています。
引越し業者は引越し料金を提示したらすぐ仕事になると思っていません。
引越しの「訪問見積り」だからといって変に身構えず、引越しに対しての不安な部分を引越し業者に相談してみるくらいの心構えで充分です。
見積もりに対する回答を求めて居座ったりするような引越し業者には引越しを依頼することはないでしょうし、営業マンが居座るようなら相手にせず、引越し業者に直接電話して抗議しましょう。
営業マンに引越し業者から電話が入って注意され、あきらめて帰っていくでしょう。
捨ててもいいスリッパを用意する
使い捨てのつもりで100円ショップなどで新品のスリッパを用意しましょう。
引越し業者の営業マンは1日に何件ものお宅を訪問します。
中には清潔でないお宅もあるでしょう。
その清潔でないお宅に上がりこんだ靴下で、自分の家の中を歩き回られると良い気はしません。
引越し業者の営業マンの足の臭いだって気になるところです。
確かにどうせこの部屋からは引越しするのですが、実際に引越しするのは1ヶ月も先の話です。
捨てるつもりの物を買うのもなんですが、もっと簡易的なスリッパでもいいので、捨てるつもりのスリッパを用意したほうがよいです。
お茶を出すならペットボトルで
引越し業者の営業マンにお茶は出さなくてもいいのですが、そこは常識として用意したいというなら、ペットボトルのお茶が一番です。
引越し業者の営業マンが帰ったあと、茶碗を洗う必要もありませんし、飲み残しがあれば引越し業者の営業マンにペットボトルごとお持ち帰りいただけばいいのです。
缶のお茶では一度開封してしまうと、持ち帰ることができません。
引越し業者の営業マンも見積もり記念品と称したお米や洗剤などの手土産を持ってきますから、こちらも手土産を持たせれば、何の負い目もなくなるはずです。
引越し業者の営業マンだってどこの誰が入れたか解らないお茶よりも市販のお茶の方が安心して飲めるでしょう。
「訪問見積り」に備えて部屋を片付ける必要はない
引越し業者の「訪問見積り」のメリットでもありますが、「訪問見積り」では普段生活しているままの状態で引越しの見積もりが出ます。
引越し業者の営業マンが部屋の荷物を頭のなかで荷造りして引っ越しの荷物の総量を計算します。
その計算から引越に必要なダンボールの数やトラックの大きさが割り出されます。
ですから、訪問見積もりの時点では、まだ、荷造りする必要はありません。
また、部屋の中を片付ける必要もありません。
普段通りの部屋を見てもらうだけで、正確な見積もりが出るのが引っ越しの訪問見積もりなのです。
その場で決める必要はない
引越しの「訪問見積り」で「今決めてくれたらお安くできます」と言われることがありますが、すぐに決める必要はありません。
もちろん、引越業者の見積内容に納得できたならその場で決めても構いませんが、少しでも気になる部分があるのであれば、その場で決めずに他の引越し業者の見積もりも見てみましょう。
引越し業者の話はよく聞いておく
これはあとで実際に引越しを依頼する引越し業者を決めるときのポイントにもなります。
また、引越し当日、もしくは引越し当日までのユーザー側でしなければならないことをよく理解しておくためにも、引越し業者の話をよく聞いて理解しておく必要があります。
1K、1Rにお住まいで、荷物となる家具家電が少なめのユーザーは訪問見積もりの必要がない場合もありますが、建物の立地条件などを確認するためにも引越し業者は訪問見積もりを希望してきます。
いずれにしても1LDK、2DK以上の間取りにお住まいなら、「訪問見積り」は必ず必要になります。
まずは引越し業者に見積もりを依頼しましょう。